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道の駅での車中泊について、国土交通省では次のような見解を示しています。

質問:「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?

回答:「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。

もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。

出典:国土交通省サイト内 休憩施設「道の駅」

上記の見解を要約すると、道の駅では「仮眠はOK、宿泊目的はNG」となります。

ただし、車中泊専用のスペースを設けて、車中泊を許可している道の駅も少なくありません。道の駅での車中泊を検討する場合、車中泊が許可されているか事前に確認をしましょう。

ここからは、道の駅で車中泊をする前に知っておきたいメリットやデメリット、車中泊時の注意点を解説します。

何も知らずに道の駅で車中泊をすると、「想像よりも楽しめなかった」「気づかぬうちにマナー違反をしていた」ということになりかねません。ここで紹介するポイントをしっかり押さえて、安心して車中泊できるように準備していきましょう。

道の駅で車中泊するメリット・デメリット

道の駅で楽しめる食事の様子

おいしい料理やお土産、温泉など道の駅には地域ならではの楽しみがある(写真提供:道の駅「マリンドリーム能生」

◆メリット

  • 地域の味覚や観光を堪能できる
  • 温泉や絶景を楽しめるところも多い
  • 24時間いつでもトイレを使える
  • 費用を抑えやすい

◆デメリット

  • 専用の施設や設備がある道の駅以外は車中泊が禁止なため、事前確認が必要
  • 夜間は特に、防犯面に注意する必要がある
  • 車外での椅子やテーブルの展開、火気使用が禁止されているところもある
  • 夜間にもクルマの出入りがあり、音が気になる人には不向き

道の駅では、地域の味覚や観光を楽しめるメリットがあります。トイレや食事処といった施設も充実しているほか、道の駅に併設されているRVパークやキャンプ場は比較的料金が安い傾向にあり、費用を抑えやすいのもメリットです。

一方で、車中泊用の施設や設備があるか事前確認が必要だったり、不特定多数が出入りしたりするため、防犯面や騒音に関するデメリットもあります。メリット・デメリットをきちんと理解したうえで、道の駅での車中泊を検討してみましょう。

 

道の駅で車中泊する際のルールや注意点

道の駅「美瑛白金ビルケ」の共用部(水飲み場)の様子

共用部分をきれいに利用するといったマナーも大切(写真提供:道の駅びえい「白金ビルケ」)

道の駅で車中泊をする際の最大の注意点は、車中泊が正式に許可されている道の駅を選ぶ必要があることです。

前述の通り、原則として道の駅では車中泊が禁止されています。車中泊専用施設である「RVパーク」やオートキャンプ場を併設している道の駅のみ、車中泊が許可されています。

場所選びで失敗しないためにも、事前のリサーチや問い合わせを徹底してくださいね。

また、車中泊をする際には、以下のようなルールやマナーを守るのも大切です。

  • トイレや水場などの共用部分はきれいに利用する
  • ゴミは決められた場所に捨てるか持ち帰る
  • エンジンをかけっぱなしにしない
  • 大声で会話したり大音量で音楽を流したりしない

道の駅で車中泊をするメリット・デメリットや注意点がわかったところで、ここからは全国各地の車中泊OKな道の駅を地域ごとにランキング形式で紹介します!

※ランキングの順位は設備の充実度や周辺環境などを総合的に判断して、筆者の「おすすめ度」により独断したものになります。施設の良し悪しを決定付けるものではないため、あくまでも参考としてご覧ください。

 

【北海道】車中泊できる道の駅のおすすめランキング

4位:道の駅「阿寒丹頂の里」

道の駅「阿寒丹頂の里」の外観

自然豊かな地で四季を感じられる道の駅「阿寒丹頂の里」(写真提供:道の駅「阿寒丹頂の里」

道の駅「阿寒丹頂の里」には、RVパークが併設されているので、車中泊ができます。電源を使用できる区画もあるので、電化製品を使いながらの快適な車中泊も可能。

日帰り温泉施設は、保湿効果の高い「美肌の湯」として親しまれており、休日には混みあうほど人気。ほかにも、美術館やパークゴルフ、農園など家族で楽しめる施設が併設されています。

阿寒国際ツルセンター【グルス】

白く舞うタンチョウを観察できる阿寒国際ツルセンター【グルス】(写真提供:道の駅「阿寒丹頂の里」

特別天然記念物であるタンチョウの越冬地としても有名で、阿寒国際ツルセンター「グルス」には、冬になると200羽を超えるタンチョウが舞い降ります。冬の車中泊の際にはぜひ訪れてほしい道の駅です!

編集部コメント:真っ白な雪原に舞い降りるたくさんのタンチョウは幻想的!

道の駅データ

  • 直売所:○(「阿寒マルシェ」)
  • 売店:○
  • コンビニ:×
  • レストラン:○(「レストラン鶴」)
  • 入浴施設:○(「赤いベレー天然温泉」)
  • ドッグラン:×
  • RVパーク:○(19台)
    利用料金/1台1泊1,500円(電源なし)、2,000円(電源あり)
  • 駐車場での車中泊:×

 

【3位】道の駅「びふか」

車中泊できる北海道の道の駅「びふか」の様子

趣のあるたたずまいが特徴的な道の駅「びふか」(写真提供:道の駅「びふか」

道の駅「びふか」では、隣接する「美深アイランド」内のオートキャンプ場で車中泊ができます。

カヌー体験やパークゴルフなどのレジャーも充実しているほか、天然温泉が自慢の「びふか温泉」で旅の疲れを癒やせるでしょう。

車中泊できる北海道の道の駅「びふか」のオートキャンプ場の様子

広大な敷地でレジャーや温泉を満喫できる(写真提供:道の駅「びふか」

地元産のジャガイモやカボチャを使ったコロッケ、美深町で養殖されているチョウザメの燻製(くんせい)など、道の駅「びふか」ならではの食事やお土産にも注目です!

編集部コメント:オートキャンプをしながらチョウザメの燻製を食べてみたいですね!

道の駅データ

  • 直売所:○
  • 売店:○
  • コンビニ:×
  • レストラン:○レストハウス「あうる」
  • 入浴施設:有(「びふか温泉」)
  • ドッグラン:×
  • RVパーク:×
  • 駐車場での車中泊:×
    ※隣接のオートキャンプ場で車中泊可(1台1泊3,500円)

 

【2位】花の拠点「はなふる」

北海道の花の拠点「はなふる」にある道と川の駅「花ロードえにわ」の様子

豊かな自然や物産品も楽しめる花の拠点「はなふる」(写真提供:花の拠点「はなふる」

花の拠点「はなふる」には、道と川の駅「花ロードえにわ」や車中泊ができるRVパークがあります。RVパーク利用者はトイレのほか、シャワールームやキッチンも利用可能。

さらに、追加料金を払えばコインランドリーやゴミ回収も利用できるので、快適に車中泊をしたい方や連泊を考えている方にぴったりです!

北海道の車中泊できるRVパーク「花ロードえにわ」の様子

充実の設備が魅力のRVパーク。RVパークの車室は19台(写真提供:花の拠点「はなふる」

自然豊かなガーデンエリアや地元の農畜産物を買える直売所もある、花の拠点「はなふる」は、観光地としてもおすすめのスポットです。